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ムクドリの旅立ちとスズメ軍団の成長

最近、野鳥の子育てを目にすることが多いと思います。今、ちょうど鳥たちは繁殖シーズンです。動物園でも水鳥のヒナが生まれています。
野鳥の中には、人間の生活環境のすぐ近くに巣を作ることで、外敵から身を守って子育てしている鳥もいます。コンビニや住居の軒下など見える場所に巣を作っているツバメや、雨戸や鉄骨、信号機の隙間などに巣を作って子育てしているスズメやムクドリは、ヒナが巣から落ちていたとか怪我をしていたということで保護されて動物園にやってくることが多いです。

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必死に餌をねだる

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食後静かにじっとしている


ただし、知っておいていただきたいのが、巣立ち雛という存在です。巣立ち直後でまだ体も小さくうまく飛べないけれど羽も生えていて怪我もなく元気な場合は、ただの巣立ちです。親鳥が近くにいて数日間、餌を運びつつ、飛び方や餌の採り方など生きていくための勉強をしている最中ですので、できるだけ近寄らずそっと見守って欲しいです。
とはいえ、どこにあるのかわからない巣から落ちてきたまだ羽も生えていないヒナや衰弱・怪我をしているような場合は動物園で預かることもあります。正直に言うと巣から落ちてくるようなヒナは生存競争に負けている可能性もあり、本来なら放っておくべきかもしれません。しかし、縁があって人間に見つかって命が繋がるのなら、それはその子の運命なのかもしれません。

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だいぶスズメっぽくなってきました


先日、ムクドリのヒナが無事に成長し、野に放すことができました。しばらく近くの木にとまっていましたが、ちょうどムクドリの群れが通りかかって、その声に合わせて一緒に飛んでいきました。仲間に入れてもらえていたらいいなと思います。

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飛び立ちました

そして、別々の場所で保護され集結した6羽のスズメ達は、大小さまざまてんやわんやでお世話が大変でしたが、無事にみんな大きくなり、先に成長した3羽を6/7に、残りのもう3羽も飛べるようになって6/15に放しました。

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6羽で団子状態のスズメたち

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放鳥するところ

人間は野生で生きていくコツや知恵など一番大事なところは教えられません。自力でたくましく頑張って生きていってもらいたいです。